【術後1257日】三宅島でお仕事しました(3.観光編)

<前回のあらすじ>検診バイトで三宅島に訪れたDr.ORANGE。お仕事の合間に半日ほどフリータイムをもらったので、三宅島を散策してみることに・・・

宿からちょっと歩いたところに遊歩道(火山体験遊歩道)がありました。入口にある看板も結構しっかりしています。早速誰もいない遊歩道に足を踏み入れてみました。溶岩は真っ黒でゴツゴツしていてどこかで見たことあるなあ・・と思ったら、ゴジラの皮膚。ああいうゴツゴツして硬くて黒い感じ。1983年の大噴火で溶岩流の上に遊歩道が設置されているのですが、この溶岩流に飲み込まれた小学校(旧阿古小・中学校)もそのままになっています。40年以上前なのに結構生々しい状態です。人的被害がなかった(日ごろの防災訓練のお陰だとのことですが)なんて、信じられないくらい広大な溶岩流が広がっています。その岩の間のところどころ植物が生えていて、植物の逞しさも感じました。

遊歩道の入り口です
こんな感じの遊歩道が続きます
建物を溶岩流が襲ったのがわかります
学校に流れ込む溶岩流。40年経っても生々しい・・・
黒い。黒いんよ。

充分溶岩流を堪能したので、そのまま海岸線をてくてく南下していくことにしました。
だーれも歩いていない海岸線。視界の半分以上が空。天気は良かったけれど(海側からの暴風のため)波しぶきを浴びながら歩きます。ああ、私が今ここを歩いている事を、世界中の誰も知らないんだなあ・・などと思いながらてくてく歩きます。波も高く、風は強く、海岸線は溶岩で真っ黒。不思議な光景です。

荒々しい波が溶岩でできた海岸に打ちつけます


しばらく歩くと、錆が浜の近くの阿古漁港船客待合所という連絡船が発着する船客待合所が見えてきます。突然現れるオシャンティーな建物って感じ。中は広くてキレイで、観光協会の窓口も兼ねていました。観光協会の人がパラパラとカウンターの中にいましたが、客船はここ数日欠航してますから、スタッフ以外は人っ子一人いません。特に私に注意を向ける人もいません。2階は展望デッキとレストラン。展望デッキから見える桟橋は激しい波にザッパザッパ洗われていて、そりゃ船が接岸するの無理だわ・・と感慨にふけるDr.ORANGE。
展望デッキの横にあるレストランを外から覗くと、カウンター内には(誰も来ないので)油断しきってスマホに夢中な兄ちゃん。休憩がてら軽く飲んじゃおーと扉を開けて「すみません、レモンサワー1杯」と頼んだところ激しく動揺する兄ちゃん。「はい・・・か・・し・・こまりました」と口では言いながら目が泳いでいます。
私が遠めの席につくと電話で「え・・?どこすか?どこの棚すか??これすか?あれ?・・え?」と指示を仰ぐ声が。恐らく「どうせ誰も来ないから、いてくれるだけでいいよ」と誰かに店番を押し付けられただけなのに思わぬ客が来て困っているのだろう・・悪いことをした、瓶ビールくらいにした方がよかったかな?などとちょっと申し訳なく思いながら荷物を置いて財布だけ持ってトイレへ。
しばらく眠っていたであろうトイレが、私の侵入で安眠を妨げられ、びっくりして久しぶりの照明を灯します。トイレもピッカピカ。東京から多くの補助金が入っていることがうかがえます。この閑散とした三宅島で(恐らく)最もキレイなトイレを選択できたことに大満足。戻って兄ちゃんの手作りレモンサワーをゆっくり飲んで、これからどこ行こうかなあ・・と検討します。

これが兄ちゃん手作りレモンサワー
中はキレイ。勉強用机もあった
今回は三宅島の7時~8時方向を上下した感じ

三宅島は火山の島。当然温泉があります。「ふるさとの湯」というのが宿の近くにあるのは既にチェックしていて準備(タオルなど)はしている。ちょっと早いけど、他にやってるとこなさそうだから、そこに行こう!と決定。

近くのお土産屋さんもシャッターが下りていてガランとしているので、店を覗くこともなく、プラプラと風景を楽しみながら島の内側の道路を北上して戻ります。車もたまーに通る程度。散歩って最近してなかったなぁ・・と思いながら歩いているとどこからか視線を感じます。ふとみると、目力強めの猫がこっち見ています。目が合うと「にゃー」。野良猫のようですが、なんだかふさふさしててリッチな雰囲気。陽の光と風を受けてキラキラと毛がなびいています。しばらく見つめ合っていましたが、特に進展もないのでまたしばらく進むと、また別の野良猫が。こちらもふっくらしています。なんだかこの島の野良猫はなんだか豊かな感じだなあ。

これが出会った猫。野良猫なのにふさふさでキラキラの可愛い猫でした。

しばらく歩いて、ふるさとの湯に到着。
海岸の広々としたところに建つ(ちょっと高い所)結構こぎれいな建物。中に入ると女性が2人。親切に色々教えてくれました。500円の入湯料なので期待していなかったのですが、中の休憩所は結構キレイ。中の脱衣所とお風呂は歴史を感じるレトロな感じ。お湯は濃いトロッとした茶色い、いかにも「温泉のお湯!」って感じのお湯。鉄分多めな色。浴槽で座ると自分の太ももが見えないくらい濃い色でした。露天風呂は残念ながら冬は閉鎖中。轟々と外は風の音がするので、(客は)私だけだし、高台で覗くような人は誰もいないだろうから・・と細く窓を開けてちょっと海からの風を感じてみたりして(すぐ閉じた)。
浴槽も広く、ちょっと薄暗い昭和を感じる雰囲気。そこに一人でゆっくり浸かっているとなんだか不思議な気持ちになりました。充分あったまってホカホカの状態で休憩室に。私は基本的に(仕事柄)早風呂で、お風呂はちゃちゃっと1回入れば充分・・派なのですが、このお湯はとても気持ち良かったし、時間も充分あったので、しばらく休憩室で休んだ後に再度入浴するくらい気に入りました。いいお湯だったなあ・・・

これが休憩室。きれいで広々。
入浴はたったの500円!コスパ良し。

ゆっくり入って満足して、玄関を箒で掃いている年配のスタッフの女性に靴を履きながら「いいお湯でした♪ありがとうございました」と挨拶したら、その女性が突然動きを止めて、私をじい・・っと見つめて「私ねえ・・”視える”タイプなんですよ?あなたはねえ・・・」と突然言い出すではないですか!
ここは三宅島。腰の曲がった年配の女性。なんかいかにも霊的なものが視えそうなシチュエーション!なになに、何言われるの?!なんか憑いてるとか??と緊張する私。
彼女はゆっくりと重々しく口を開きます。
「あなたはねえ・・・・オレンジ色が好きだね?」
ズコー!!
「え!どうしてわかるんですか?怖い怖い~!」「でしょう?私ね、わかっちゃうんだよね」「うわーびっくりしましたぁ」なんて笑いながら帰り道につきました。
たった半日でしたが、なんだか楽しくて良い三宅島お散歩になりました♪

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