みなさん、こんにちは。最近はゴルフの話題が続いていたので、短いですが、最近あったちょっとした微笑ましいエピソードをお伝えしたいと思います。
友人と横浜(学会終わり)で楽しく飲んだ後、桜木町からJRで帰宅した夜。
乗り換えて山手線に乗ったのは夜10時半過ぎ・・。そこそこ混んでいて立っている人も結構いるのに、ある一角だけ人がいません。「ん?どした?」と思ったら座席に完全に横になる若者。靴を履いたまま、思いっきり寝そべっています。靴の底が隣の人に当たりそうになっていて、そのおじさんは迷惑そうにお尻をよけながら座っています。「これは迷惑な若者だ!」という気持ちと「気持ちよさそうに寝ているが、視線で起こすことができるか?」という興味の2つから、誰もいないその人の前に立ち、目に力込めてジーっと彼の眉間から側頭部にかけて「オキロ…オキロ…」と念を送ってみました。

30秒ほどたったでしょうか。彼は眉間にしわを寄せて顔がぴくぴくし始めました。薄目をあけたかと思うと、また寝入ってしまいます。するとなんという事でしょう!よだれがダラーっと垂れてシートに500円玉ほどの大きさに溜まり、ゆっくり染み込んでいくではありませんか!!
「うわぁ、汚っ!」車内の人たちの声にならない声が聞こえます。
ますます怒りが湧き、目チカラに怒りを込めてもう一睨みしたところ、また眉間にしわを寄せ、薄目をあけて、こちらを見ます。一度目を逸らして、目をつぶりましたが観念したように目を開けて起き上がりました。
「なんなんすか?」と気恥ずかしさからなのか、睨みながらまあまあでかい声で難癖をつけてきます。「いやあ・・非常識だなぁって思って」「は?オレ法律違反でもしたか?」「いや、非常識だなって言ったの。ホラ、よだれ、垂れてるけど」「(ごしごしと座面を拭いて)はい、じゃあこれでいいっしょ?・・・もう起きたでしょう?オレに謝れって言いたいんすか?」「謝れなんて言ってないでしょ。非常識だなって言ってるの」「謝ればいいんすか?」「あのね、非常識って、悪いことじゃないから。”恥ずかしい”ことなんだけど」「じゃあどうしろって?」
だんだん彼もヒートアップしてきます。「じゃあ謝ればいいんでしょ、はい、すみませんでした!謝っただろ?これでもなんかあるんすか?!」
そこに駅員さんが割って入ってきました。驚く私。
「どうされました?」
若者「このおばさんに謝れとか言われて」
私「座席に横になって寝てたから非常識だなあって見てただけなんです」
駅員「(若者に向かって)あなたもね、・・大丈夫?ね?(私に向かって)あの・・じゃあ、電車出しても大丈夫ですか?」
なんと!誰かが通報したらしく電車が停止しちゃってました汗。
私「全然!大丈夫です!すみません」
扉が閉まって電車が動き出したものの、車内には緊張感が漲ってます。
そんな空気に耐えかねたのか、彼がスマホを取り出して、私を撮影し始めました。なんやこいつ。それが攻撃になると思ってるのか・・?と唖然としたとき、近くの身体の大きい30代くらいのお兄さんが「君!そういうの良くないよ!悪いのは君だろう?動画消せよ!」とスマホを取り上げました。
「撮ってねえよ!」って言ったけどちらりと見えた画面には私のオレンジ色の上着が映っています。「この動画!消せよ」と。「(・д・)チッ消したよ。これでいいだろ?」「もう撮るなよ」「うっせーな」
「ありがとうございます」と彼にぺこりと頭を下げたところ、「いえいえ、当然です。僕も言えなくて」と常識人同士の挨拶の横で立ちすくむ若者。さすがに車内の空気は自分に対して好意的ではないと感じたようで気まずそうな表情。
そこで電車は駅に停まり、扉が開きました。これ幸いとその若い男性は「うるさいんだよ!このオレンジばばぁ~!」と吐き捨てて出ていきました。
「(そんなこと)知ってるし」と思いながら見送っていると、沢山の乗客がどやどやと乗り込んできて、先ほどまで彼が寝ていたスペース(約4名分。そのうち左側2人分のスペースにはよだれが浸み込んでいる)を見て「お?席空いてるじゃん。ラッキー!」とばかりに嬉しそうにそそくさと座ってしまいました。
経緯を知っている乗客たちは「あ~・・・」と思うものの、知らない方がいいことも世の中にもはあるので当然黙っています。それが東京砂漠。混んでるのに謎に空席の場合は気を付けよう、と改めて思った夜の山手線だったのでした。
私はその男性(カップルの片割れでした。彼女もきっと彼に惚れ直したでしょう♡)にもう一度ぺこりと頭を下げ、目的地までの時間で「オレンジババア」でSNSをエゴサーチしてみましたが、残念ながら誰も呟いていませんでした。ちぇ、ちょっとだけ残念。

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