【術後255日】Dr.ORANGEパトカーに乗るの巻(完結編)

<前回までのあらすじ>通勤中、高速道路で接触事故を起こしたDr.ORANGE。相手は想像以上に悪質で、高い修理費やしびれがある、と診断書まで提出。その挙句人身事故への切り替えを言い出した。警察に呼び出されたDr.ORANGEの運命は・・・?

土曜日はゴルフ日和の良い天気。こんな日に朝からブルーな気持ちの私です。朝ごはん食べて、車(悔しかったから、最新のドラレコ(前後のやつ)を装備しましたよ!高かった・・・)で高速警察署に向かいます。新しいキレイな建物の中に入って、屋内駐車場を上っていくと・・パトカー&黄色い車がいっぱい!受付をしたら若いイケメンの青いツナギの警察官が出てきました。車はココに停めてください、と指した先はパトカー達の横。緊張!彼の指示通りバックで車を停めたら「あれ・・?バックランプが片方切れてますよ笑。切れてるのわかってて走ると切符切られちゃいますよ」と思わぬ指摘!
ヤブヘビとはこのことか!(その後、慌ててディーラーに連絡したら、私の車はバックランプが片方だけの仕様なので大丈夫です、と言われました。外車はバックランプ片方のもの、多いらしいです。初めて知ったよ)

案内された小さい部屋で車検証だの自賠責の書類、免許証を提出させられたりしながら待つこと30分。「じゃあ、現場に行きましょうか」と反射帯が付いたベストとヘルメットを渡され、パトカーのドアを開けてくれるジェントルメーンな高速警備隊のHさん。彼がこの事件の担当らしい。現場に行くまで再度私の方から見た経緯を話します。高速道路には見慣れた黄色い「事故!!」の車と相手の乗ってるらしいパトカー、私の乗ってるパトカー。長い距離に発煙筒が焚かれ、物々しい雰囲気です。高速道路なんで、安全が確保できるまでしばらくパトカーの中で待機するように言われて、大人しく待機する私。結構退屈。

パトカーの中で自撮りしてみました・・・。
そのうち呼ばれて外にでて、「どこで接触したのか」について聞き取り調査。相手と私の記憶がずいぶん違うらしく、時間がかかります。向こうのほうで、警官と話している相手を遠ざかりながらそうっと見る。事故の時はすごく大きな声で怒鳴ってたし、威圧的だったせいか大柄な印象だったけど、大柄な警官たちに囲まれているせいか、結構ちいさいおじいさん、って感じ。威勢が良かったのはオンナや損保会社相手の時だけみたいで、大人しく警察官とぼそぼそ話している。向こうの記憶と私の記憶の場所がすこしずれていたようだけど、間を取って?まあ、ここかな、という場所にHさんが大きくチョークでバツを付けて、そこを私と相手が指さしている記念(絶対違う)写真を1枚パチリ。その後、相手はパトカーに乗って帰っていきました。
約束通り、私と相手は接触することがなかったのでありがたかったです。その後、再度道路の上を歩きながら、「このあたりで車線変更を決意」「ウィンカーをこのあたりから点けて」「ここからハンドルを切って」など確認されたけど、車線変更なんて無意識に近いから、「はぁ・・多分」「いや・・もうちょっと早かったと・・」などと言いながらも、Hさんが番号をチョークで道路に書いていく。

一通り事故の流れを確認して、そうこうしているうちにもう12時過ぎ。集合は9:30でしたから、もう2時間半も経ってます。「これから署に戻って調書を作ります。すみませんがもう少しお話を聞かせてください」と言われて、「あのう・・炭水化物を控えてるんで、かつ丼は困るんですけど」と言ったら「ああ、そうですよね!でももう今はだせないんですよ笑 昔は調書取りながら、タバコをあげたりしてたんですよね。今思うととんでもないですよね!」なんだそうです。ご参考までに。

現場から署に戻る帰りのパトカーの中で、Hさんと運転している警察の人に「お二人は警察官なんですよね?この交通警察はどうやってなるんですか?希望で配属されるんですか?」と聞いたところ、交通警察は憧れの部署らしく、推薦と希望の人しか入れず、入るためには一定の条件があるそう。どうして交通警察を?と聞くと「自分は昔交番勤務とかしてたんですよ。でもねえ、やっぱりパトカーとか運転したいですしね(笑)かっこよくないですか?」とちょっと鼻を膨らませるお二人。白バイは乗れるんですかときくと、それはまたもう一段階上なんだそうで。憧れますよ~なんてなごやかに世間話をしながらまた取調室へ。
Hさんが「被疑者供述書」というモノモノしい書類を記入しながらこれまで何度も何度も話した事故の経緯を再度説明します。そして、最後に署名捺印をするのですが、そこには「私の〇〇により事故がおこり、相手がけがをしたことは間違いありません」という締めの言葉が。なので、「あのー、”けがをした”じゃなくて”ケガの診断書が提出された”、にして欲しいんですけど」とちいちゃく抵抗したんですが・・・ダメでした。ちぇ。

そして、相手が診断書を出した以上、私は加害者となり、相手が被害者となり、そして相手は(点数的には)ノーペナルティで、私は「人身事故を起こした人」として処分されるらしい。まあ、私の車線変更がきっかけで招いた事故であることは間違いないけど、なんだかモヤる・・・とはいえ、一応これで警察の手続きはおしまい。

さて、ここで事故を起こした場合の一般論です。ここから私は3つの責任を負うことになります。
①行政処分(いわゆる点数関係)➁刑事処分③民事処分 です。物損事故のままだったらほぼ全部ゼロということになりますが、今回の様に相手が診断書を出したことで人身事故に切り替えられてしまったため、私は大変残念なことになります。ホント、やり切れません。
①行政処分:軽症の場合、私が100%悪い(相手が停まっていた、とか私が信号無視した、など)だと3点もしくは6点、今回の様に、相手にも過失があった場合は2点もしくは4点。(相手の治療期間が15日以上だと高くなる)。届け出てなかったらひき逃げ(措置義務違反)で追加で35点!喰らうところでしたよ!届け出しといて良かった・・・

➁刑事処分は今回はないでしょうが、万が一起訴処分となった場合は罰金12~30万円(相手の治療期間が15日以上だと高くなる)。死亡事故とかだと禁固刑とかいろいろあるんですが、軽症だとこの程度だそう。Hさんの話によると、今回のケースは事故の中でも最も軽微な種類なので、おそらく不起訴になると思うけど、万が一起訴されたり裁判ってことになるとまた呼び出しがあるそうで。いやだなあ・・・。そうすると罰金とかの可能性もあるってことに・・・。

相手の診断書の内容が不明なので、点数も現時点でわかならいのですが、事故直後「俺にはたくさん医者の知り合いがいるんだからな!」とすごんでいたので、そのオトモダチが書いたとすると、全治1か月とか書かれちゃたりする可能性もあるわけで。もうこうゆうの、めちゃくちゃ悔しいなあ、どうせそういう知り合いの医者なんてろくなもんじゃないだろうしな・・きっと10-0にならなかった腹いせに、私にダメージを与えるために診断書だしてきたに違いない・・・くう~!などと黒い気持ちになったりするDr.ORANGEなのでした。人間だもの。

結局かつ丼も供されず、そのまま駐車場に案内されてHさんに丁寧にお辞儀をされて1時過ぎに警察署を出たのでした。警察の人はみんなとても親切でした。最後に「私の可愛い愛車ちゃんがパトカーに囲まれてる写真撮ってもいいですか?」と聞いたら快くOKしてくれました。

まあ・・・嫌なことも一杯あったけど、本当に相手が大きなけがをしたり、障害が残っちゃったりしたらこんな程度のメンタルダメージじゃなかったと思うので、これは神様からの「気を引き締めて運転しなさいね」というメッセージだと思って、これからはより慎重に運転しようと思うDr.ORANGEだったのでした。ドラレコも奮発して前と後ろの最新式のやつを付けた事だし、これでどんなに事故ってももう大丈夫!(←間違ってる)
皆さんも運転は気を付けてくださいね~!!

コメント

  1. マリコ より:

    エライことだったねー。お疲れ様でした。おそらく、必要充分な対応だったと思うよ。よく頑張りました!

    • Dr.ORANGE より:

      コメントありがとう!
      そう言ってもらえるとホッとします笑
      ホント、事故って一瞬の事だから慌ててしまうよね・・こういう軽微な事故で慣れて?おくことは意味があると思う(くらいしか気持ちの持っていきようがない)な、と前向きに捉えます。

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