【手術まで4日】真夏の夜のGと赤白ソックス(完結編)

今日は久しぶりのお休みデーでした。
術後は難しくなるであろう段ボールを束ねて捨てるとか、クローゼットの整理とか、冷蔵庫を使い切るための計画、入院の準備なんかを1日のんびりしました。まあ、そんな何気ない1日でしたし、数人の友人から「Gの結果が気になる!」というメッセージをもらったので、続けて完結編をお届けします。

【前回までのあらすじ】突然、11階の窓から飛んで入ってきたG。Dr.ORANGEは果敢に戦いを挑みますが、なかなか勝負がつきません。2日間にわたる勝負も膠着状態。Dr.ORANGEの運命はいかに!

そんなこんなで12時過ぎ・・そこで私は気づいちゃいましたよね。

「私には、勇気はないが、お金はある」

ということに。そしてこの決着は今夜中に果たさなければいけないことに。
そこで再びネットで検索です。

「便利屋 G退治 24時間対応」

「G退治・・・これから・・・ですか?」電話の向こうの声はちょっと面倒そう。そうですよね、わかります!今は深夜の12時過ぎ。本当、そうおっしゃる気持ちはよおくわかりますが、これからお願いしたいんですよぉ😭
「・・2時間くらいかかるかもしれませんが・・」ありがとうございます!来てくださるなら、全然大丈夫です!待ちます!

‥‥何とか話がついて、便利屋さんを待つことに。来るまで絶対に、絶対にヤツを見逃さないように。振り返ったら、いなくなちゃった😣ということが無いように、天井でのんびり留まっているヤツをみつめ続けます。こんなに大嫌いなのに、こんなに嫌なのに、Gの一挙手一投足一触覚をまばたきもせずにみつめ続けなければならないなんて。なんという皮肉。なんという運命!
・・・とGと延々と見つめ合いながら待つこと1時間ちょっと。

ピンポーンとインターフォンが鳴り、しがみつくようにスイッチを押して「お待ちしてましたっ!どうぞ!」とドアオープン。
便利屋さんって、てっきりゴーストバスターズのツナギみたいな(ちゃんとした?)恰好で来ると思っていたら、よれよれのTシャツにストーンウォッシュのだぼだぼのGパン、赤と白のしましまソックス、前歯が片方しかない金髪の兄ちゃん登場。
「ちゃーす。こんなマンションにもでるんすねえ。今日はこれで4件目っすけど、2件目はえっぐい数でしたよ~」なんて想像するだけで恐ろしい事を言いながらリビングへ。
「えーっと・・・どこっすか?」と聞くので「あの、あ、あれです!」と天井を示す私。
自分の運命も知らず、触角を揺らして出迎えるG。
「ああ、あれっすね。何かシュー、ってやつとかあります?」「ど、どれでも使ってください!」とテーブルの上の数本の殺虫剤を指して、私はドアの後ろに避難して顔を半分だけ出して戦いを見守ります。

便利屋の兄ちゃんは、ためらいもせず、天井に向かってGジェットをシューっ!
すると!なんとGはバサバサっと飛んで兄ちゃんの頭部にアタック!!

「ひゃー!!!自分でやんなくてマジでよかったぁ!!」とドアの後ろで白目を剥いて軽くちびりそうになる私。兄ちゃんは「ちっ」と軽く舌打ちをして、右手でGをバシッと払いのけ、床に落ちたGにとどめのシュー!!強い、強すぎる。鬼ですか?

兄ちゃんの赤と白のシマシマソックスの前でひっくり返るG。「これ・・・どうします?」「もももも持って帰ってもらえますか?」とビニール袋とティッシュを渡すと、兄ちゃんはGをティッシュでつかんでポイと袋に入れ、縛ってポケットに突っ込んだのです。すごすぎる・・

実労1分の戦いでしたが、彼に支払った金額は6000円(退治料金)+2000円(深夜料金+交通費)で計8000円。(当時)。ちなみに、この話を友人などにして、この金額を伝えると「安いっ!安すぎる!」と「高い!高すぎる!」という反応にきっぱり2つに分かれます。

私的には目の前で目撃したGのカミカゼアタックの衝撃に度肝を抜かれていたこともあるので、もし3万円請求されても喜んで払っていたでしょう。  
・・・皆さんはこの料金、高いと思いますか?安いと思いますか?(いやどう考えても安いでしょう)

ペコペコお礼を言いながら、赤と白のシマシマソックスの兄ちゃんをお見送りし、私はお金のチカラで平和な夜を取り戻したのでした。

以上、こんな蒸し暑い夏の夜は思い出す、一生忘れられない私とGとの死闘(戦ってない)のお話でした。

明日は術前最後のゴルフです。頑張りたいと思います。

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